01Global Routing:通信の処理方法を選ぶ
Global Routingは、Shadowrocketに入る接続をどのように処理するかを決める項目です。サーバーのプロトコル設定ではありません。HomeでGlobal Routingを開き、選択中のモードを確認します。通常は設定に応じて通信を振り分けるConfigを使います。プロキシ経由の接続を一時的に確認する場合はProxy、直接接続した場合と比較する場合はDirectを選びます。モードを切り替えてもサーバーが再インポートされるわけではなく、サーバー設定の誤りも自動では修正されません。
| 画面上の表示 | 通信の処理方法 | 使用する場面 | 確認する点 |
|---|---|---|---|
Config(設定に従う) | 現在の設定に含まれるルールとポリシーに従って接続を処理します。 | ドメインやIPアドレス、用途ごとに接続を振り分ける場合に使います。 | 有効な設定と、ルールに適用されるポリシーを確認してください。 |
Proxy(プロキシ) | クライアントに入る接続をプロキシ経由で処理します。 | 現在のプロキシ経路が利用できるか、一時的に確認する場合に使います。 | 有効なサーバーが必要です。モード名だけで接続成功とは判断できません。 |
Direct(直接接続) | プロキシサーバーを経由せず、直接接続します。 | 現在のネットワークで直接アクセスした場合の結果を比較するときに使います。 | 接続を無効にする設定ではなく、プロキシサーバーの利用可否も確認できません。 |
設定を変更する前に現在のモードを控え、テスト用のモードを選んで明確な接続先にアクセスします。結果を記録したら、通常の設定に戻してください。Proxyでは正常でConfigでは問題が起きる場合、プロトコルを何度も変えるのではなく、設定とルールを優先して確認します。画面にSceneが表示される場合は、その項目に設定されたシーンも別途確認してください。この表では基本の3モード、Config、Proxy、Directを説明しています。
02Rule:ルールの種類とポリシー
ルールによる振り分けでは、接続先の情報をルールと照合し、一致したポリシーで処理します。Configを開き、使用中の設定を確認してから、その中のRuleを確認または編集してください。設定内のルールに基づいてアクセス結果を判断するのは、Global RoutingがConfigの場合です。トラブルシューティングの前に現在の設定を複製し、複数のルールを一度に変更して元に戻せなくなるのを防ぎましょう。
DOMAINは完全一致のドメイン、DOMAIN-SUFFIXはドメインの末尾、DOMAIN-KEYWORDはドメインに含まれるキーワードで照合します。IP-CIDRとIP-CIDR6はそれぞれIPv4とIPv6のアドレス範囲を指定し、GEOIPはIPアドレスの位置情報に基づいて照合します。ルールの種類は、対象がドメインかIPアドレスかを確認して選びましょう。URLのパスやクエリパラメーターをDOMAINの値に指定することはできません。
- 01
DOMAIN-SUFFIX,example.com,PROXY - 02
DOMAIN-KEYWORD,ads,REJECT - 03
IP-CIDR,192.168.0.0/16,DIRECT - 04
FINAL,PROXY
PROXYはプロキシポリシー、DIRECTは直接接続、REJECTは接続拒否を表します。色は補助的な表示なので、判断には英語のポリシー名を使ってください。ルールは上から順に照合され、一致すると後続のルールは確認されません。そのため、具体的な例外は通常、広い範囲を対象とするルールより前に置きます。FINALは末尾に置き、それまでのルールに一致しなかった接続に適用するポリシーを指定します。
上記のexample.comは構文の説明用で、接続先ではありません。キーワードルールは想定より多くのドメインに適用されることがあるため、変更後は実際に適用されたルールを確認してください。ルールの順序とポリシーの具体例は、カスタムルールとFINALによるフォールバックの解説をご覧ください。
03Subscribeとサーバー管理
サーバーの項目には、接続に必要なプロトコルやパラメーターが保存されます。Subscribeでは、既存のサブスクリプションから提供された項目を管理します。ルール設定とサーバー一覧は役割が異なります。前者は通信の振り分け方法、後者はプロキシ接続に使うサーバーを決めます。一覧に項目があっても、選択中のサーバーが有効か、Global Routingのモードが適切かを確認してください。
Add Server:登録済みの情報を一つずつ確認
Homeの追加メニューからAdd Serverを開き、手元にあるサーバー情報に合わせてTypeを選択します。次に、アドレス、ポート、プロトコルに必要な認証、トランスポート、TLSの各パラメーターを入力してください。Shadowsocks、VMess、VLESS、Trojan、HTTP、SOCKS5、WireGuard、Hysteria2では入力項目が異なります。一つのプロトコルの値を別のプロトコルにそのまま適用しないでください。保存前にアドレスだけでなく、ポート、英字の大文字・小文字、追加オプションも確認します。
Subscribe:追加と更新を分けて確認
追加メニューからSubscribeを選び、すでに所有しているサブスクリプションのURLを入力して保存します。更新後は、グループと項目が想定どおりか確認し、サーバーを選択してConnectivity Testを実行してください。サブスクリプションを読み込めても、すべてのサーバーに接続できるとは限りません。テスト結果が表示されても、目的のWebサイトにアクセスできるとは限らないため、実際にページを開いて確認します。
Scan QR Codeやクリップボードからの読み込みは、共有情報がすでにある場合に便利です。読み込み後は項目を開き、Typeと重要なパラメーターを確認してください。複数のサブスクリプションを管理する場合は、見分けやすいメモを付けます。更新前に手動で調整した項目がないか確認し、グループを削除する前に影響範囲を確かめましょう。サブスクリプションURLや共有情報には認証情報が含まれることがあるため、公開画像、ログ、掲示板などに載せないでください。更新、整理、バックアップの詳しい手順はサーバー管理マニュアルをご覧ください。
04On Demand:条件に応じた自動接続
On Demandは、設定したネットワーク条件に応じて接続を自動で開始する機能です。Ruleの代わりにWebサイトごとのポリシーを選ぶものではありません。まずHomeでサーバーと設定が使えることを手動で確認し、その後SettingsのOn Demandでスイッチと条件を確認します。設定できる条件は現在のアプリ画面で確認してください。この機能を有効にするために、DNSやルールまで同時に変更する必要はありません。
設定前に、ネットワークの切り替え後に自動接続したいのか、特定のネットワークでは接続しないようにしたいのかを明確にします。画面に表示される条件を設定し、条件に合うネットワークと合わないネットワークの両方で動作を確認してください。あわせて、システム側のVPN状態とアプリ内の接続状態も確認します。スイッチを手動で一度オンにしただけでは、自動接続の条件が正しいかどうかは判断できません。
接続を切った後に再び自動接続する場合は、サーバーをすぐに削除せず、まずOn Demandの設定を確認してください。原因を調べる間はOn Demandを一時的に無効にし、接続状態を手動で制御できます。確認が終わったら必要な条件に戻してください。ネットワーク切り替え後の動作はシステムの状態にも左右されるため、「接続が開始されない」場合と「接続済みだがアクセスできない」場合を分けて対処します。
05Data:通信量を確認
Dataでは、クライアントに記録された通信量を確認できます。Dataを開いたら、まず画面に表示されている集計範囲と分類を確認し、アップロードやダウンロードなどの情報を読み取ります。通信量の値は該当範囲の記録であり、サーバーアカウントの請求額とは異なります。また、特定の接続先にPROXYでアクセスしていることを単独で証明するものでもありません。
特定の操作による変化を確認するには、テスト前の数値を控え、明確な接続先にアクセスしてからDataに戻り、差を比べます。デバイスのバックグラウンド動作でも通信が発生する場合があるため、テスト中は操作をできるだけ一つに絞ってください。集計範囲を切り替えられる場合は、同じ範囲同士で比較します。統計を消去する前に、必要なデータを記録しておきましょう。
通信量の増え方が想定と異なる場合は、サーバーの異常と決めつけず、Global Routing、実際に適用されたルール、接続記録をあわせて確認します。DirectとProxyのテスト結果は別々に記録し、異なる経路の結果を混同しないようにしてください。サービスの利用量を確認する場合は、利用中のサービスのアカウント記録と集計方法を基準にします。
06Settings:よく使う項目の設定方法
Settingsでは、クライアントの動作や関連ツールを設定できます。画面を開いたら、各項目の説明を読み、現在の値を控えてください。項目によっては現在のConfigの影響も受けるため、あわせて設定を確認します。以下ではよく使う項目の役割を説明します。項目の場所や選択肢は、現在のアプリ画面で確認してください。以前の画面での位置を頼りに探す必要はありません。
DNS:名前解決と接続を分けて確認
DNSはドメイン名をIPアドレスに変換します。Webページを開けずConnectivity Testに結果が出る場合、名前解決の問題も原因の一つですが、ルール、サーバー、接続先自体も確認する必要があります。SettingsのDNS項目と現在の設定にあるDNSを確認し、手動で指定した値があるかを調べてから変更箇所を決めましょう。名前解決の設定、サーバー、ルーティングモードを同時に変えると、どの変更が影響したのか分からなくなります。
変更前の値を記録し、変更後は同じドメインで再テストします。記録を見て、名前解決と接続のどちらの段階で失敗したかを確認してください。ドメインルールとアドレスルールでは照合の基準が異なり、名前解決の結果が変わると後続のアドレスルールにも影響することがあります。Webページの読み込み速度を一度測っただけでDNS設定の良し悪しを判断しないでください。詳しい確認手順はDNS設定とWebページの名前解決トラブルの確認方法をご覧ください。
Test Method:テスト条件をそろえる
Test Methodでは、Connectivity Testで使用するテスト方式を設定します。Settingsで現在の選択を確認し、テスト方式と接続先をそろえてサーバーの結果を比較してください。方式によって確認する段階が異なるため、数値だけを切り離して比較することはできません。項目に結果が表示されない場合は、選択した方式の適用条件を確認し、すぐに項目を削除しないでください。
テストに成功しても、テスト対象の経路で応答があったことを示すだけです。すべてのWebサイト、プロトコル、アクセスの全行程が正常とは限りません。Test Methodを変更したらテストをやり直し、実際にアクセスしたいページも別途開いて、テスト結果と利用時の状況を照らし合わせてください。
Today Widget:すばやく確認・操作
Today Widgetでは、対応するシステムウィジェットの表示やクイック操作を設定できます。Settingsで該当項目を確認し、デバイスのシステムウィジェット管理画面で追加できる項目を確認してください。表示場所や操作できる内容はシステムによって異なるため、デバイス上の表示を基準にします。ウィジェットから操作した後もHomeに戻り、サーバー、Global Routing、接続状態を確認してください。ウィジェットの見た目だけでは通信経路を判断できません。
iCloud:同期前にバックアップ
iCloud関連の項目では、アプリが提供する同期やクラウド保存の機能を設定します。使用前にデバイスのシステム設定でiCloudの状態を確認し、Shadowrocket内の該当設定と説明も確認してください。スイッチをオンにしただけで、すべてのサーバー、設定、統計が同期されるとは限りません。同期対象はアプリに表示される内容で確認してください。
複数のデバイスで作業する前に重要な設定をバックアップし、2台で同じ内容を同時に編集しないようにします。同期後は、実際に適用されているConfig、選択中のサーバー、Global Routingをそれぞれ確認してください。「同期済み」であっても接続設定が完了したとは限りません。認証情報を含む設定やサブスクリプションは機密データとして、保存や共有の際に注意してください。
07Diagnostics:記録から問題の箇所を特定
Diagnosticsには、ネットワーク、名前解決、接続の問題を切り分けるための診断機能があります。SettingsでDiagnosticsを開き、現在の画面で利用できるツールを使って確認してください。開始前に、使用中のネットワーク、選択中のサーバー、Global Routing、問題が起きた接続先を記録します。その後、問題を一度だけ再現し、診断記録と操作を照合できるようにします。
結果は、ドメインが名前解決されたか、接続が開始されたか、どのポリシーが適用されたか、サーバーから有効な応答があったかの順に確認します。ツールによってテスト対象が異なり、一つの項目が成功しても後の段階まで成功したとは限りません。Proxyでは使えてConfigでは使えない場合は、まず適用されたルールを確認します。どちらも失敗する場合はサーバー情報と現在のネットワークを調べます。特定のドメインだけで問題が起きる場合は、そのドメインを中心に確認してください。
診断情報を保存または送信する前に、サブスクリプションURL、サーバーの認証情報、設定全体、公開する必要のないアクセス記録が含まれていないか確認し、機密情報を削除してください。問題を説明するときは、操作の順序と再現できる現象を記載すると、「接続できない」とだけ書くより原因を特定しやすくなります。項目ごとの確認リストは接続済みなのにアクセスできない場合の確認方法をご覧ください。
08設定変更後の確認手順
各機能は関連していますが、一度に複数の設定を変更しないでください。初めて使う場合は使い方ガイドに沿って、手元にある情報を読み込み、手動接続を確認してから、ルール、On Demand、同期を順番に設定します。正常にアクセスできる設定は、後で比較できるよう復元用のコピーを残しておきましょう。
- 入力内容を確認。サーバーのプロトコル、アドレス、ポート、認証情報を確認します。サブスクリプションが正常に更新され、使用する項目が選択されていることも確かめてください。
- モードを確認。HomeでGlobal Routingを開き、テストの目的に応じてConfig、Proxy、Directを選びます。テスト後は通常使うモードに戻してください。
- 通信経路を確認。Configで適用されたルール、ポリシー、FINALを確認し、広い範囲を対象にするルールが具体的な例外より先に適用されないようにします。
- 結果を確認。接続先に実際にアクセスし、DataとDiagnosticsをあわせて状況を確認します。テストの応答とページが利用できるかどうかは分けて記録してください。
- 自動動作を戻す。基本的なアクセスを確認してから、必要なOn Demandと同期の設定を有効にし、ネットワーク切り替え後の動作を再確認します。
このページでは主にiPhoneとiPadでの使い方を説明しています。対応するOSの要件やその他のAppleデバイスとの互換性は、App Storeの製品ページに記載された内容をご確認ください。機能の場所や選択肢は、現在のアプリ画面で確認してください。